ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

逆腹式呼吸の息の仕方は

2007-03-09 17:13:58 | 逆腹式呼吸
 目を瞑り口を閉じて、鼻だけで息をします。 息を吸うときには、始めは鼻から息を吸うようにしますが、慣れてきたら下腹から吸うようなイメージで吸うようにします(呼吸に慣れてきますと自然とそのような吸い方になってきます)。

 吸う時間は、軽く吸うときもあれば、大きく吸う場合があります。 長い時間吸い続けるということはありません。 呼吸法には、長息法(長く吸って長く吐く)という方法がありますが、ここでは無理をしない呼吸法でよいのです。

 息を吐く時には、体の中へ息を吐くイメージで行います。 口から喉へ、喉から気管支へ、気管支から胃を通ってお臍のちょっとした辺りにある臍下丹田に、息がいくようなイメージで吐きます。 息が体の中へ入っていくのを、自分自身が体感するために、「スー」とか「ウー」とか息音が聞こえるように吐きます。

 息を体の中へイメージで吐くのが慣れてきますと、始めは鼻からも息が出ていたのが、次第に感覚的にも、鼻からあまり出ていないようになってきます。 吐く時には、ゆっくりと10秒以上かけて吐きます。 全部息を吐ききってしまうと、苦しくなりますので、苦しくなる寸前にすーっと、また軽く息を吸います。

 息を吸う、息をイメージしながら吐く、その繰り返しの呼吸を繰り返すだけでよいのです。 息をイメージで体の中へ吐く時には、自分自身では分からなくても、その時には、同時に体の中へ宇宙の気が入っていきます。 体の中へ入っていく気は、基本的には体の中には貯まりません。

 体の中へ入っていった気は、体中に点在する鍼とか灸のツボ(経穴)から出て行きます。 そのことによって、経穴の気の調節が良くなってきます。 経穴は気の通り道(経絡)にあり、気の通りを調節する役目を持っています。 鍼とか灸は、体の何処か悪い部分があると、その部分に関係するツボに施術します。 紀元前時代の中国の皇帝が、人体実験をして(多くの犠牲者の上で)病気とツボの関係を調べて、分かってきたことです。

 逆腹式呼吸を行っていきますと、知らず知らずのうちに、自己免疫力がついてきます。 また、私達がお母さんのお腹にいた時の呼吸ー胎息(気の呼吸)ができるように近づいてきます。 胎息はできないまでも、気を感じるようになってきます。 

 逆腹式呼吸がスムーズにできるようになりますと、座禅(静功)を1時間ぐらい集中してできるようになれば、神経の線に沿って流れる気が、神経の集中する脳を優しく癒してくれます。 セクシャルな喜びを超越する至福感を、私達に与えてくれます。 また、座禅の中で、そっと誰かがサジェスチョンをも与えてくれます。
 


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