私は10数年前に座禅(静功)を行うまで、臍下丹田と言う言葉すら、知りませんでした。 吐く息を無我夢中で、何も分らないままに、ひたすら暗闇なの中で、1時間体の中へ吐いていました。
ものの本により、下腹あたりに臍下丹田があるようだ、としか分かりませんでした。 吐く息を体の中へ吐きながら、下腹のどこにあるのだろうと思いながら、ひたすら出来るだけ長く息を吐いていました。
生まれて初めて座禅を行ってから、1ヶ月半位経った頃に、第3者的に上斜めから下腹を凝視するイメージをしながら(相変わらず臍下丹田が何処にあるのか分らないままに)、吐く息を長く体の中へ吐いていた時、突然、下腹の臍下丹田が、自発動という形で心臓のように、鼓動を始めたのです。 自発動(気が勝手に動いてしまう様)は体の気が充実したときに、突然起こるようです。
びっくりするもの、普段から気の動きに任せ、自然の摂理に従う気持ちを持つように心がけていましたので、ゆっくりと胡座の姿勢を解き、布団の上で静かに上を向いて寝て、その動きの感触を楽しみました。
30分以上続いた後、今度は足の太ももに鼓動する箇所が移り、また暫くすると足のかかとに鼓動は移って行ったのです。 それ以来、下腹の臍下丹田はいつも鼓動は続けています。 心臓の鼓動は感じなくとも、臍下丹田の鼓動はいつも感じるのです。
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