ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

無 とは何でしょうか

2006-01-29 12:29:50 | 座禅
 芹沢光治良が90歳を過ぎてから書いた 神の微笑み の中に出てくる伊藤青年の著書の中で 無 についてお釈迦様が生まれたインドのスジャータ村を訪ねた時に、書いてありましたので記します。
 あらゆるものは、光と風、そして何よりも、大地から生まれてくるのです。 大地は単なる物質ではありません。 もっと精妙で、力を持った、大きな命なのです。 無 とは何もないとか、虚無であるということではなく、人間には捉えられない、この精妙で、力を持った、大きな命をあらわしているのではないでしょうか。 一粒の種を育てることを人は知ります。 まったく何もないところから,芽が出、大きな葉が茂り、豊かな実が実ることを。 それはどんな物質的な理屈でも説明できない、大きな命の営みであり,人知や人為をはるかに超えた 無 の表れなのです。
 座禅(静功)を行う中で、私自身は 無 とは何もないということではなく、ゼロの感覚から、とても表現できない大きなものということを意識していました。
本の中で、面白い表現だと思いましたので、書いてみました。


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