私は、大学の級友の声がけがあって、17、8年前位に生まれて初めて、普通の胡座を組んで静かな功である静功を行いました。 事前に買って読んだ気功の基本編はあったものの、手探りの参加でした。
静功の会での指導をしてくれたのは、子供の頃から行っていた中国からの留学生でした。 いわゆる意念派と呼ばれる指導方法でしたが、どういう訳か私は、その方の話を半分にして、自己流で深呼吸の要領で、大きく息を吸ってから出来るだけ、ゆっくりと長く吐く呼吸をお行っていました。
その時には、息を体の中へ吐くと云うことは、意識はしておりませんでしたが、空手の演武での呼吸法である、息音をたてながら息を吐く映像を見ていましたので、何となく、そんなような呼吸を行っていたように、思い出されます。
真っ暗闇の中で、ひたすら大きく息を吸ってから、出来るだけ長く吐く呼吸を行いました。 口は閉じ鼻だけで呼吸をお行いました。 1時間座り続けていたのですが、終わる10数分前に、電子の輪の帽子を被ったような状態になったのです。
それがきっかけで、毎晩、自宅で半身浴を行って寝る前に、隣室で家族がテレビを見ている音が漏れ聴こえてくる中で、部屋を真っ暗にしては、長く吐く呼吸を行っていました。 1時間。
勿論、昼間のちょっとした時間を利用しては、軽く目を瞑っては長く吐く呼吸を行っていました。 呼吸を意識して来なかったにも関わらず、何時しか吐く息を体の中へ吐く呼吸が、当たり前になって来ました。
その結果、一緒に生活する家族からは、吐く息音が聴こえて来て、気持ち悪い息の仕方をするなと、注意されることになりました。
吐く息を出来るだけ長く吐こうとすると、自然と吐く息は体の中へ吐いていたように、思い出されます。
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