深夜のテレビで、シャープが鴻海精密工業の傘下に入ることを通して、これからの日本の企業の在り方について、貴重な意見が述べられていました。
日本の技術力の潜在的な強さはあるものの、変化の激しい現代にあって、そのスピードの速さに対応出来ていないと云う。
三洋電機の白物家電部門が、中国企業に買い取られて-ハイアールという名前で東南アジアを中心にして、業績を伸ばし赤字体質で会った白物家電を、短期間で黒字に変えていったという例から、日本社会の決定の遅さを指摘いていました。
官庁をはじめとして、大企業であればあるほど減点主義社会になっており、決定を係長、課長、部長と書類を上に上げて行くほどに、時間がかかる構造になっています。 しかも落ちの無い内容が求められています。
そのような社会ではスピードのある社会変化には、ダイナミックには対応出来なく、現実に日本の家電部門は、一時的にはトップに立つものの、立ち後れてしまっていると云ううのです。
そのためにも消極的な減点主義ではなく、積極的な得点主義で物事を考え決定して行くことが、大切であると云います。