ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

体の中へイメージで吐く呼吸法を改めて-3

2010-10-03 07:24:17 | 座禅

 イメージで吐く息を体の中へ、ゆっくりと長く吐きますが、体の中へ息が入っていくのを実感するために、息音が聞こえるように吐きます。 この呼吸が慣れてきたら、今度は吐く息をできるだけ聞こえないように、静かに体の中へ吐くようにします。

 できるだけ静かに行なうのは、体の中へ息が入っていくのが、実感できるようになってからにします。 静かに吐く息が吐けるようになったら、殆んど息を吐いているかどうか分からないぐらいになったら、次の段階になります。 勿論このときには、下腹にある臍下丹田が活性化し、心臓のように鼓動していることが前提です。

 思い切って息を止めてみます。 はじめは不安が一杯ですが、息は止めることができます。 初めてそのような行為を行なった時に、息を吸うときに苦しい感覚になります。 私は、赤ちゃんがお母さんのお腹から出てきて、胎息という気の呼吸から、空気を吸う肺呼吸を行うときに発声する「おギャー」という感覚を、味わうことになります。

 私は、生来意識しなかった呼吸を意識し、吐く息をできるだけ長く吐き、吐く息をイメージで体の中へ吐くことを通して、(胸式)肺呼吸から逆腹式呼吸へと変化し、また逆腹式呼吸から胎息へと変化していったのです。

 赤ちゃんがお母さんのお腹の中で行っていた胎息から、生まれ出た瞬間から腹式呼吸を通して(胸式)肺呼吸へと変化していった過程を、遡ったことになるのです。 私は誰もがこの過程を、辿れるものと思っております。 自然の動きに任せ、自然の摂理に従う素直な気持ちを持っていればです。


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