ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

定の世界に踏み入れる・究極的な静かへ

2012-01-11 07:24:47 | 座禅

 出来るだけ長く息を吐き、体の中へイメージで吐く呼吸を、はじめは吐く息音が、自分自身で体感するために聴こえるように吐きます。 その呼吸に慣れるに従い、今度は出来るだけ静かに、殆んど息音が聴こえないように吐きます。

 ゆっくりと息を吐くことを、毎日ひたすら1時間続けることにより、ある時点で気がついて見ると、息をしているかどうか分からなくなってきます。 これが、定(体の隅々までが動かない状態)の世界に結びついてきます。

 私は、自分から何かを求めて、座禅を行なったことはありません(友人の病気の回復を願ったことはありますが)。 ひたすら吐く息を出来るだけ長く吐きながら、胡座を組んで1時間(時として3時間)の座禅を行なってきただけです。 

 静かに暗闇の中で座禅を行なっていますと、様々な微妙な変化を、場合により劇的な変化をもたらします。 自然の動きに委ね、その変化を楽しみ、その変化も特別なものではなく、もともと私たち自身が生来もっていたものであると考えれば、素直に受け入れられるのです。

 究極的な静かな状態が、定となるのです。 その定(じょう)の状態も楽しむのです。


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