先日、終了したテレビドラマ「みをつくし料理帖」は、時代劇の女料理人の物語でした。 京都で料理人として働いていたお店が、故あって手放すことになり、御陵さんと一緒に江戸まで来て、つるやと云うお店で料理人として働く物語でした。
作者のふわーとした温かさが伝わってくるドラマでした。 我が家では娘と私が観ておりました。 主演の黒木華(はる)さんの好演もさる事ながら、周りの方々も素敵な役回りをこなしていて、観ていても楽しく胸にジーンとくるものでした。
改めてネットで作者の高田郁さんを調べてみました。 お父さんが山本周五郎が好きで、書棚にある作品を読む内に、何となく時代小説好きになったそうです。
漫画家としてデヴューするものの、40代半ばで読み返した山本周五郎の短編小説「なんの花か薫る」に衝撃を受け、「こういうものが書けるようになったら私は何もいらない」と時代小説の執筆を決意したと云うのです。
時代劇ではないのですが、多部未華子さんが主演した「ツバキ文具店 鎌倉代書屋物語」も、ふわーとした温かさを感じたテレビドラマでした。 作者の小川糸さんは、大学卒業後に一般の会社に就職するも、本の世界に進みたいと情報誌のライターになるものの、直ぐにリストラに遭い、住むところを失って、大学中に知り合った音楽プロデューサーの水谷公生のもとで同居する。
会社勤めに嫌気がさし、就職もせずアルバイトをするかたわらで、物語を書く人になりたいと云う気持ちが強まって、創作活動を始める。 ご主人の関係で作詞もしながら、作家活動を始めたと云う。
自分の好きなことを仕事に出来ることは、人として理想の姿ではありますが、それまでには色々なことがあると、改めて感じたのですが。