ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

息を吸う時は丹田は気を吐き息を吐く時は丹田は気を吸う

2013-09-26 06:48:42 | 逆腹式呼吸

 肺で息を吸う時は臍下丹田では気を吐き、息を吐く時は臍下丹田では気を吸うのが、私たちの体の自然な生理であると、私は自分の逆複式呼吸を通した座禅の体験から、感じていることです。

 息を吸うときには胸は拡がると同時に、下腹は凹みます(気を吐く)。 息を吐くときには胸は元の大きさに戻り、下腹も元の大きさに戻ります(気を吸う)。

 私は、生まれて初めて座禅(静功)を行ったときに、普段行っている呼吸のように、口を閉じて鼻だけで呼吸し、ただひたすら吐く息を出来るだけ長く吐きながら、真っ暗闇の中で1時間、胡坐を組んで座っていました。

 出来るだけ吐く息を長く吐こうとすれば、始めに深呼吸の要領で、大きく息を吸うのが自然の動きでした。 私は、幸いなことに禅宗でいう腹式呼吸を、全く知りませんでした。 したがって、はじめに肺からと臍下丹田から、同時に吐くということを、行いませんでした。

 禅宗の腹式呼吸は「無」の概念から来ていると思われますが、肺からと臍下丹田から同時に吐き出すという考え方は、理念が先行して、私たちの体の自然な生理的な動きを無視していると、私は感じております。

 私は、現在、胎息という気の呼吸で、毎深夜に1時間の座禅を行っておりますが、胎息そのものは、特別なものではなく、本来、私たちの誰もがお母さんのお腹の中で行ってきた、気の呼吸であると思っております。

 したがって私が行ってきた我流の逆腹式呼吸を行っていれば、いずれの日にか胎息を感得できるものと思っております。 時間の多少はあっても誰でもがです。