ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

胸式肺呼吸でもイメージで吐く息を体の中へゆっくり吐きます

2010-02-20 08:03:12 | 逆腹式呼吸
生まれて以来、意識せずに行なってきた肺呼吸を、意識し吐く息だけを出来るだけ長く吐きます。 吐く時には体の中へ吐きます。 胡坐を組んでいる時は、下腹にある臍下丹田に向けて、ゆっくり吐いていきます。

 息が体の中へ入っていくのを実感するために、息音をたてながら吐いていきます。 息が全部でききらない寸前で軽く止め、また大きく吸います。 イメージで息を体の中へ吐くことによって、この胸式肺呼吸は逆腹式呼吸と推移します。 

 息をゆっくり吐きながらイメージしますと、イメージしながら息をゆっくり吐きますと、いずれ自分自身で感じることが出来ますが、自分が思うように体の中にある気が動くことを感得します。 

 1時間の胡坐を組んでの、この呼吸法を継続的に行うことによって、息を吸うときに胸を広げる感覚が、次第に息を吸うことなく胸だけが広がるようになってきます。 この感覚は意識して感じるものではなく、ある日ふと気がつくのです。

 息を吸うことなく(胸を広げるだけで)息を吐くようになる(実際には息を吐いているのではなく、宇宙の気を吐いているのですが)と、それが胎息(肺呼吸を伴わない気の呼吸―私達がお母さんのお腹の中にいた時の呼吸)に推移していくことになってきます。

 30分の座禅時間ではなく、1時間の座禅を続けることによって、時間の長短はありますが、誰もが感得できる感覚なのです。 微妙な体の変化を楽しみながら行なえば、1時間の座禅は、あっという間に来てしまいます。