ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

ゆっくり吐く息によって脳をシャッフルする

2010-02-09 06:52:46 | 
私達が生来、意識してこなかった胸式肺呼吸を、吐く息を出来るだけゆっくり吐くことによって、吐く息をイメージで体の中へ吐くことによって、吐く息だけに意識を集中することによって、自分では知らず知らずのうちに、脳を刺激することにつながります。

大きく息を吸った時には、胸は広がり下腹は凹みます。 ゆっくり息を吐いたときには、胸は元の状態に戻り下腹も戻ります。 ここでの呼吸は口を閉じ、鼻だけで呼吸を行います。 イメージで息を体の中へ吐くことによって、体の中の経絡(気の通り道)を刺激し、その通りを良くしていきます。

経絡は神経の腺に沿って流れているといわれ、特に微細な神経の腺が集中する脳の刺激が、呼吸法を続けることによって、その刺激の感覚が分かるようになってきます。 30分でもその感覚は感じることが出来ますが、1時間継続することによって、もっと素晴らしい感覚を得ることが出来ます。

吐く息をゆっくり吐き、イメージで体の中へ吐くことによって、経絡の通りを促進させ、脳への刺激も感得できるのですが、その経絡を流れる気の動きが、時間の経過とともに滑らかになり、30分ではまだその動きも硬く、45分から1時間しないとより滑らかになりません。

その流れが滑らかになればなるほど、脳への刺激が優しくなり、私達にセクシャルなエクスタシーをはるかに超える崇高な至福感を、与えてくれるのです。 日常的なストレスも、いっぺんにどこかへ飛んでいってしまいます。

胡坐を組みながら、静かに呼吸法を行いながら座禅を行う真髄は、ここにあります。 難しいことをいわなくても、自らそこで感得していただきたいものです。