ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

まち並み保存、まち起こし、まちの再生-2

2007-07-02 08:34:06 | 街なみ
 20年位前に、先進地視察(役所言葉)ということで、北海道の夕張市と小樽市に行ったことがあります。 私達のまちは、どちらかというとつくられたまち(官製)ですので、これからどのようにまちを住んでいる私達の手で、どのように作り変えていけるか、どのように生まれ変わらせることができるかが、関心事でした。

 夕張市は、炭鉱のまちでしたが、一時期10万人を越す人口があり、人がごった返している写真も残っていました。 市役所の方に聞いても、ずいぶん元気だなあという感じではありました。 

 炭住の跡も山の傾斜に沿って建てられていて、それが未だ残った状態であり、私達は、昔の炭鉱の穴の中に入って、改めて昔の活況のある生活ぶりを、知ることとなりました。

 最近になって、夕張市が経済的に破綻したという話を聞き、何でという疑問を抱きました。 人口数万人のところで、観光施設をつくりみんなにお金を落としてもらおうという計画をし、実行してしまった結果、目論見どおりには行かず、破綻してしまったというのが、事実のようでした。

 多くの市町村は、何かを始めようとする時、必ずコンサルタントに調査研究をしてもらい、その報告書に基づいて、計画を実施します。 考えていただきたいのは、私の知人もコンサルタント業務をしておりますが、その地域の特性は殆んど考慮されることはなく、どこかよそで使った資料を、ちょっと変えただけで調査報告書として、使っているのが現実のようです。

 従って、市町村は、はじめに結論ありきで調査依頼をしているところもあり、又、その事業が利権が絡んでいることもあり、実施されないケースは殆んどまれといってもいいくらいです。

 夕張市の当時の市長さんの意気込みは、初めて訪れても感じたのですが、常識的に見て、あの少ない人口の(周りの周辺人口も含めて)ところに、補助金をもらえたとしても、過大投資であることは、一目瞭然でした。

 地方公共団体である市町村が、破産することなど考えられなかったのでしょうが、困った遊戯施設をつくってしまったものと、新聞やテレビで放映される映像を見ながら、改めて思ったしだいです。