ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

肺結栓塞栓症にならないために

2007-07-07 13:58:51 | 逆腹式呼吸
 エコノミー症候群の通称で知られる肺血栓塞栓症は、航空機などの乗り物の中で、同じ姿勢のまま過ごすと、おきやすいことで知られています。 又、病気や出産で入院した時などにも、起きやすいことが分かってきました。

 肺結栓塞栓症ができる仕組みは、先ず下肢の深部静脈に血栓が生じ、血栓が遊離して血流に乗り、下大静脈、右心房、右心室を通過して肺動脈へ進みます。 肺動脈は、末端では細くなっておりますので、血栓がつまり広範囲に塞栓がおこり、呼吸困難や失神などを来たし、心臓停止に至ることもあるといいます。

 椅子に座ったままの時や、寝たままのときには、意識して足指を動かしたり、かかとを上げたり足先を上げたりして、心臓から一番遠い箇所をちょっとでも良いから、動かすことが必要かもしれません。

 また、逆腹式呼吸で、吐く息を足の裏まで行き渡らせるようにすることも、肝要かもしれません。 普段から逆腹式呼吸を身につけておけば、きっと何かの助けになることと思っております。 

 息をイメージで体の中へ吐く逆腹式呼吸は、行っている本人には分からないことなのですが、体の中の気ー宇宙に無尽蔵にある気を動かしているのです。 体の中の気の通り道は、経絡といって神経の線に沿って流れています。

 気を動かすことによって神経を刺激し、神経は血管と絡み合って流れておりますので、血流をも刺激し、流れを良くしていきます。 例え、脳梗塞などで半身不随になってしまったとしても、呼吸法を思い出して、実践していただければなと思います。