ひとり座禅のすすめ

自分ひとり、坐禅(靜功)を日常生活の中で取り入れていくと今までと違った感覚を覚えていく。

ライブドア問題の背景にあるものは

2006-02-09 10:11:59 | 社会・経済
 小泉首相と竹中平蔵大臣が推し進めてきた経済改革の柱になった市場原理主義について藤原政彦著 国家の品格 の中で 経済改革の柱になった市場原理主義をはじめ、留まるところを知らないアメリカ化は、経済を遥かに超えて、社会、文化、国民性にまで深い影響を与えてしまったと。 また金銭至上主義に盗り憑かれた日本人は、マネーゲームとしての、財力にまかせた法律違反すれすれのメディア買収を卑怯とも下品とも思わなくなってしまったのです と記しています。
 ここで問題なのが、国民の多くが堀江氏のような人間を支持したことこそが大問題なのであると論じています。 ここに登場した市場原理主義が、安定を失った社会を創出し、勝者と敗者を区分けし、貧富の差を拡大していきました。
 市場原理主義が蹂躙された社会がどうなってしまうか。 それはアメリカを見れば明らかです。 経営者の平均年収が13億円で一般労働者は300万円です。 また、乳幼児死亡率はあの貧しいキューバよりも高いといいます。 
 多くの人が医療保険に加入できないためだといいます。 生き馬の目を抜くような社会だからこそ、弁護士と精神カウンセラーが日本の何十倍もいるといいます。
 日本は、世界に誇る国柄をかなぐり捨てて、アメリカのような野卑な社会を目指してひた走っているのです。 私達国民は、おぼろげながらこんな社会に不安をもっていて、それが閉塞感になっています。 それなのに、この閉塞感の元凶が市場原理主義(アメリカによるアメリカのためのアメリカの価値基準の)ということには気がつかず、その申し子である堀江氏に私達は声援を送っていたのです。
 改めて、私達の目には見えない背景にあるものを、考えていかなくてはと思う次第です。