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生きること:過去と未来とエスペラントと

やっぱり児童文学が好き!

2023-08-02 11:10:40 | エスペラント
 私も戦前生まれと言えるでしょう。戦争中・戦争後すぐは本がなかった。発電所の傍に住んでいたけれど、夜は送電線の関係で電気が来なかった。昼はアイロンも使えたけれど!なんでも遠方に運ぶ電線は銅線で近くは鉄線だったので、夜は遠くに持っていかれるということでした。
 夜の楽しみは両親のお話。おとぎ話や民話。海外の作品も。少しは母の創作が入っていたかもしれないけれど楽しかった。父は日本の歴史と世界の歴史。これは高校生になっても楽しくて時代を決めて兄弟姉妹みんなで話を要求していた。勉強は嫌いだったけれど多分学校の成績にも両親の話は役立っていたと思う。

 大人になって児童文学は読み続けた。海外の作品は沢山翻訳されている。日本にもすぐれた作品は沢山あるのに海外に紹介された話はあまり聞かない。エスペラントが好きなのだからエスペラントで日本の作品を世界に示せたらどんなに良いだろう。何度も試みたが日本の文章はすごく複雑で訳すのは大変と気づき幾度も挫折したけれど、やはり諦めきれなかった。

 6年前、他の方たちの協力がって1冊目を出版出来た。この本はとても上出来だと思う。特に、日本を知ってもらうために解説の挿絵が素晴らしい!フィンランドのカレワラ(エスペラント版)にも挿絵による説明があるけれど、他国の文化を理解すのに本当に有効である。これを実行してくれた編者には本当に感謝しても感謝しきれない。

 人というものは本当に欲張りであの世に行く前にせめてもう一冊と思った。今、403ページをやっと訳し終えました。丸6年の作業でした。本にするにはどうするか!物語の前半は数年前に訳したものです。文章の流れが後半と違くかもしれないので見直さなくてはならないでしょう。でも、そろそろ終わらせなくて!

 年を取ると生活のために働く必要がない。入ってくるお金で生活すると時間が生まれます。年を取るということは体力・気力そして知力も衰えるかもしれないけれど努力次第では時間を生み出すことができる。途中で終わった時、児童文学好きのエスペランティストのどなたかが引き継いでくれるかもしれないという希望を持っていつもパソコンに向かっていました。

 あとはどうアピールするべきか!
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