しっかり注視

 今日の神奈川新聞の社説は、道徳の教科化について論じている。記事の大見出しは「価値観の強制が心配だ」。勿論心配である。しかしだ、人として必要不可欠な普遍的な価値観、規範もまたありはしないか。特に宗教的な規範意識が希薄な現代に生きる日本人にはある種の価値観の強制は、あるいは必要であるのかも知れない。

 と云う問題は書き出すと長くなるのでさて置き、今日の主題は例によって神奈川新聞の記事をテキストとした言葉のお遊びである。実は、件の社説はこのように結ばれているのだ。「道徳の教科化が戦前の修身の再来とならぬよう、しっかりと注視しなければならない」。云わんとすることは良く判るのだが、注視頂きたいのは後段の「しっかり注視」である。

 注視とは、「注意してしっかり見ること」「注意深くじっと見ること」だと、郷秋<Gauche>は思うぞ。この「注視」に「しっかりと」を重ねると、「大きな大事件」みたいなことにはならないだろうか。いや、神奈川新聞の論説に書かれたことであるから「しっかり注視」が正しく、郷秋<Gauche>の理解の方に誤りがあるのだろうとは思うけれど、何ともしっくり来ない「しっかりと注視」である。はい、この話題はこれにて中止。

 「恩田の森Now」
http://blog.goo.ne.jp/ondanomori/
 昨日撮影した写真を4点掲載いたしました。晩秋へと向かう森をどうぞご覧ください。

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