2019-2020年 日本カー・オブ・ザ・イヤー



画像は https://response.jp/ より

 今年もCOTY(日本カー・オブ・ザ・イヤー)の季節がやってきました。6日に最終選考が行われ即日発表されるようです。今回は第40回の節目の年となるようですが第1回、栄えあるCOTYに選ばれたのはマツダ・ファミリア3ドアハッチバックでした。ルーフキャリアにサーフボード(盗難防止にねじ止めされている=「陸サーファー」)を載せ、ダッシュボードに椰子の木を飾った赤いXG。あれから40年、早いものですね!

 で、今年10ベスト・カーにノミネートされているのは次の通りです。

ダイハツ:タント/タントカスタム
トヨタ:カローラ/カローラツーリング
トヨタ:RAV4
ニッサン/ミツビシ:ニッサン デイズ ミツビシ eKクロス/eKワゴン
ホンダ:N-WGN/N-WGN Custom
マツダ:MAZDA3
BMW:3シリーズ セダン
ジャガー:I-PACE
ジープ ラングラー
メルセデス・ベンツ:Aクラス/Aクラス セダン

 過去2年間は輸入車であるボルボが連続でCOTYに選ばれておりますので、今回の興味は国産車がタイトルを奪還できるかどうかの一点に尽きるのではないでしょうか。

 COTYの選考基準は対象車の「コンセプト、デザイン、性能、品質、安全性、環境負荷、コストパフォーマンス等を総合的に」評価するとのことですが、私としては評価項目(基準・視点)が一つ足りないのではないかと考えております。

 私が不足していると思う視点は「社会的・文化的側面」、つまりその時代のニーズ、具体的には社会的・文化的要求にマッチしているかどうかと云う基準です。時代に迎合するのではなく、かと云って独りよがりではなく自ら新しい時代を切り開くユニークなクルマであるのかと云う視点です。

 例えば先にも書いた第1回1980-1981年COTYのマツダ・ファミリア3ドアハッチバックは、オイルショックの混乱から脱し、世界最大の貿易黒字国となりバブル期に向かう右方上がりの経済状況にもマッチしていたからこそ大ヒットした訳で、他メーカーから多くのフォロワーが登場するなど、日本のコンパクトカーの歴史に大きな影響を残しています。

 ファミリアの対極にあるのが第29回2008-2009年COTYのトヨタiQ(2008年「グッドデザイン大賞」も受賞)です。スマート・フォー・ツーにも通ずるコンセプトが高く評価されての選出であったかと思いますが、iQに追随するメーカー、モデルはなく、まったく売れぬままに2016年にその姿を消しています。若者の遊びの文化にまで大きな影響を与えたファイミリアとの違いは絶大です。iQの場合には、世に出る時期が10年早かったと云うことができるか知れませんが。

 前置きが長くなりましたが、第40回の節目となる2019-2020年COTYは「トヨタ:カローラ/カローラツーリング」ですね。はっきり云って良いクルマだと思います。45年の時を経てVW GOLFに伍するクルマが日本から登場したことを嬉しく思いますしこのカローラが、自動車が新しい時代に向かって大きく舵を切ったことを示すマイルストンになるであろうと思うからです。私は買いませんが、「カローラ」と云う名前に抵抗がない方にはオススメします。

  blog「恩田の森Now」 https://blog.goo.ne.jp/ondanomori には11月30日に撮った写真を6点掲載いたしております。初冬の森の様子をご覧いただけたら嬉しいです。


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