ブラックか、シルバーか

 昨日ご覧いただいたオリンパスペンFTは、1963年に発売された世界初のハーフ判レンズ交換式一眼レフカメラであるペンFに露出計を内蔵した派生機です。35mmフィルムは通常横長の36mm×24mmを1コマとして使用しますが、ハーフ判はこれを縦長に半分にして使います。通常の一眼レフにあるミラーは上にはねあげられますがペンF(T)のミラーは横に開閉し、ロータリー式のフォーカルプレーンシャッター、ペンタプリズムを使わずポロプリズムで画像を導くファインダーと実にユニークなカメラでした。

 軍艦部にペンタプリズムの出っ張りがありませんが、ボディの底部と軍艦部は梨地のクロームメッキ、その間に黒革を貼るという、当時もっとも一般的だった外装です。実際には黒革が張られた面積の方が多いのですが、「シルバー」と呼ばれました。

 昨日の写真ではバックで「ボケ」てもらいましたが、E-P2はブラックボディと呼ばれる、今日ではカメラの外装としては最も一般的なスタイルです。ただE-P2のブラックはピアノのような光沢があるものでしたが、昨日書きましたように、この写真を撮った後に、当時流行り始めたシルバーに改造しております。シルバーと云ってもペンFTのシルバー同様、ボディの上下がシルバーでその間がブラックと云う、1960年から1980年代初頭に一般的であったスタイルです。

 1980年代半ば以降、全身黒塗りの「ブラック」がカメラの標準塗色となっておりましたが、E-P2が発売された2009年頃から古き良き銀塩カメラのスタイルであった「シルバー」への回帰がみられるようになります。当時としては最新のデジタルカメラではありましたが、あえて外装をノスタルジックなスタイルにするのがカッコいいという風潮が出てきたのでした。

 そんな中、オリンパスはE-P2をシルバーに変身させる「着せ替えサービス」を始めます。郷秋<Gauche>のE-P2はこのサービスを利用してブラックからシルバーへと変身したのでした。このスタイル、古き良き時代のカメラのようで確かにカッコいいなと思います。

 blog「恩田の森Now」 http://blog.goo.ne.jp/ondanomori に、ただいまは11月12日に撮影した写真を5点掲載いたしております。晩秋の森の様子をご覧いただければ幸いです。

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