オリンパス、低価格マーケットから撤退

 粉飾決済の不祥事から再起を目指すOlympus(オリンパス)だが、カメラ事業が振るわず、まずは非採算分野の低価格コンパクト(コンデジ)から撤退との報道。上級コンパクト(具体的にはXZ2、XZ10のことか)及びPENシリーズとOM-Dに経営資源を集中し採算確保を目指すようだ。

 採算ラインが1000万台と云われているコンパクトタイプだから、出荷計画650万台(559万台に下方修正)のオリンパスが撤退を決めたのは正解と云えるだろう。オリンパスよりも更に規模が小さかったリコーはPXとCX6を最後に既にこの分野から撤退している。

 ところで、複数の報道を見ても低価格コンパクトからの撤退とミラーレスに注力と云う内容ばかりでだけで、一眼レフたるEシリーズの今後についてはまったく触れられていない。既に昨夏には一眼レフから撤退かと云う噂が流布していたが、事実E-620、E-30は既に販売終了となり、最後に残ったE-5も後継機は無くオリンパスDSLRの歴史が潰えるのも時間の問題か。 と、ここまで昼に書いて今ネット上の情報を確認したら・・・。

http://www.olympus.co.jp/jp/corc/ir/data/tes/2013/pdf/nr20130213.pdf

 だそうです。でもね「今後強化するミラーレス一眼カメラと共に、デジタル一眼レフカメラについても従来と変わらず継続してまいります。」と云う事は、E三桁とE二桁シリーズは後継機が無い状態を継続、E-5はそのまま継続、つまり後継機が無いままE-5の販売を続けるとも読めるコメントだ。残念ながらE-5の後継機が登場するのかどうかは、このコメントからうかがい知ることはできない。


 と云う訳で今日の一枚は、郷秋<Gauche>愛用のオリンパスE-P2。もともとブラックであったボディをブラック&シルバーにカスタマイズしたお気に入りの一台である。

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