レンズ交換の手間を惜しむな

 

 これは郷秋<Gauche>常用のVR18-200で撮ったもの。被写界深度を出来る限り浅くするために絞りは開放だけれど、F5.6。当然だけれどレンズの設計限度。10倍を超える高倍率レンズでありながらF5.6なんだから、これ以上を望むべくもない。されどF5.6。

 開放値F2.8のレンズを持っていたのにレンズを付け替えることをしなかったから、当然バックのボケ不足。その付けは、手前の主題が引き立たないという結果となって現れる。いづれにしても決して上等な写真ではないけれど、バックがもう少しボケて主題が浮き上がれば、少しは見られる写真にはなったはず。

 レンズ交換をしなかったわけは、やはりカメラボディ内への埃・ゴミの侵入を恐れたことだが、交換が面倒でなかったかと聞かれれば、即座に「否」とは答えられない自分がいることも確か。「同じ200mmなんだから、このレンズのままでいいじゃん」と。

 見栄を張って手に入れたわけではない。200mm、F2.8のボケ味のために手に入れたレンズだ。使わない手はない。D300にはゴミ取り装置も付いている。少々の埃は恐れるに足らぬはず。「目指す表現のためには手間を惜しむな」と、自分に言い聞かせておく。
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