Nikon D60 vs Canon Kiss X2 on “NAVI”

 「クルマ文化」の雑誌、月刊NAVI 6月号でDSLR(デジタル方式一眼レフカメラ)のトップ2が激突!

 郷秋<Gauche>は創刊以来のNAVIの読者だ。NAVIの創刊がつい最近のことであったよう気でいたが、あらためて確認すると6月号でなんと通巻292号。来年2月号で300号、丸25年を迎えることになる、いまや老舗の雑誌である。

 そのNAVI 6月号の「NAVI with Gadgets」ではVOLVO XC70 3.2SE AWDとCanon EOS Kiss X2が登場。6ページの記事のうち約束5ページはXC70に関する記事ではあるが、掲載されている写真のほとんどにはCanon EOS Kiss X2がさりげなく(と言うよりは「わざとらしく」)登場している。

 最後の1ページがKiss X2の紹介に当てられている。キャプションでは「デジタル一眼の進化は急で、(Kiss X2は)現行40Dにも遜色ないスペックを誇る」と、持ち上げてはいるが、大小17枚の掲載写真のうちKiss X2で撮影したとクレジットされているのは僅かに1枚のみ(他に作例的小写真が2枚)。まっ、そうだろうな。

 ちなみにこの「NAVI with Gadgets」、5月号ではSmart Fortwo CabioとPentax K200Dが登場している。特に毎回DSLRと言うわけではなく、4月号はMitsubishi “i”とMacBook Airの組み合わせである。

 さて、話しをNAVI 6月号に戻そう。勿体を付けたわけではないが、「Kiss X2はわかった。Nikon(ニコン) D60はどの記事に登場しているんだ」と気になるカメラファンも多いことだろ。実は「NAVI長期レポート」というコーナーの中の「マツダ・ロードスターRS」のページに登場しているのだが、こちらはたった1ページ。それでもタイトルが「カメラをもって」そされ、ボディ単体とレンズキットの実売価格も紹介されている。デジタル方式カメラの弱点である「白トビ・黒つぶれ」を改善する「アクティブDライティング」の紹介もされている。

 郷秋<Gauche>がこのblogの中でさりげなく、Canonのではなく、NikonのDSLRのことを持ち上げたり、これまたさりげなくCGやNAVI購入を誘うような記事を書くのとは違い、「ちゃんとしたメディア」は、社長の趣味や編集長の好みでD60やKiss X2を登場させるわけではない。当然メーカーからのアプローチがあるわけだ。その点で見ると、NAVI 6月号では「Canonの押しの勝ち」と言うことになるな。

 もっとも、「マツダ・ロードスターRS」の1ページの記事のうち、ロードスターについて書かれているのはホンの僅かで、実質的には1ページ丸ごとD60の紹介だから、Nikonの広報担当も相当頑張ったとも言える。

 DSLRでこそCanonと激しい鍔迫り合いを繰り返すNikonだが、Canonと企業規模を比べれば大人と子どもほどの差があるのは事実。このあたりが「タイアップ記事」の露出量の違いに現れているんだろうな。
 

 例によって記事本体とは何の関係もない今日の一枚は、なるせの森の畑の隅で咲いていた苧環(おだまき)。葉の形が二輪草に似ているなと思って調べてみたら、案の定、同じキンポウゲ科でした。
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