多分日本人は世界的にも真面目に丁寧にブラッシングをしている国民です。毎日磨く人の割合、さらに1日に磨く回数など、数字的には高い統計値があります。ところがむし歯はなかなか減らないという過去がありました。
最近の小児では明らかにむし歯が減少傾向にありますが、この原因として明らかになっているのがフッ素入り歯ミガキの普及です。日本はフッ素入り歯ミガキの普及が遅れたんですね。
最近は家庭用フッ素製品(ジェル、スプレー、泡状)などが随分知られるようになって来ましたが、まずは、フッ素入り歯ミガキ使用が基本です。
以前は歯ミガキ剤にはフッ素が入っていませんでしたので、多めに使うと研磨剤や発泡が多くなりすぎるため少なめの使用を奨めるというのが業界的にもありました。ところがむし歯予防効果を考えるとある程度以上のフッ素量も必要になってきます。ですから、最近ではある程度多めに使用するのが良いと、変わってきています。
最近届いた「日歯広報」で花王が出している記事によると、小学生高学年以上くらいでは、1回使用が1g以上くらいが適切と記載してあります。1000ppmの濃度とすれば、フッ素量としては1mg、全部飲み込んだとしても、フッ素入り水道水1リットルに相当します。
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