福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

歯みがきの限界

2010-06-09 | フッ素について
歯の衛生週間の期間ですので、今日も歯科ネタにしましょう。
多分日本人は世界的にも真面目に丁寧にブラッシングをしている国民です。毎日磨く人の割合、さらに1日に磨く回数など、数字的には高い統計値があります。ところがむし歯はなかなか減らないという過去がありました。
最近の小児では明らかにむし歯が減少傾向にありますが、この原因として明らかになっているのがフッ素入り歯ミガキの普及です。日本はフッ素入り歯ミガキの普及が遅れたんですね。
最近は家庭用フッ素製品(ジェル、スプレー、泡状)などが随分知られるようになって来ましたが、まずは、フッ素入り歯ミガキ使用が基本です。
以前は歯ミガキ剤にはフッ素が入っていませんでしたので、多めに使うと研磨剤や発泡が多くなりすぎるため少なめの使用を奨めるというのが業界的にもありました。ところがむし歯予防効果を考えるとある程度以上のフッ素量も必要になってきます。ですから、最近ではある程度多めに使用するのが良いと、変わってきています。
最近届いた「日歯広報」で花王が出している記事によると、小学生高学年以上くらいでは、1回使用が1g以上くらいが適切と記載してあります。1000ppmの濃度とすれば、フッ素量としては1mg、全部飲み込んだとしても、フッ素入り水道水1リットルに相当します。









ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯肉炎の問題

2010-06-08 | 歯周病の話

小児歯科で来院する子ども達の保護者の方々を診療して感じることは、大人になった時点でむし歯と歯周病の問題が大きくないと、歯科は予防が中心で、あまりいやな処ではないだろうということです。いわゆる、歯で苦労するということが無いわけですから。
小児の時期に定期的な健診や予防処置、指導を受けてもらうのは非常に良いのですが、これが中学、高校で継続するか否かが、大人になってからの差になるように思われます。
この時期に特に歯の生え際や歯間にむし歯が多発する人がいます。また、歯磨をサボっていて歯ぐきの腫れ、すなわち歯肉炎が明らかになる時期でもあり、その延長で成人型の歯周病、すなわち歯周炎へ移行しつつある人もいると思われます。
当院でも、予防歯科をやっていてなかなか難しいのがこの時期です。この時期が何とかならないかな~、というのは歯科に関わらず皆のテーマではないでしょうか。
先日の「福岡市民の歯を守る集い」の展示コーナーで、中央区大名に事務所を置くNPO法人ウェルビーイングが、小学校高学年~中学生をターゲットのした歯科健康教育グッズを作成しているのを見つけました。ウェルビーイングといえば、随分以前、私も会員だったのですが、全国的にもメジャーな予防歯科を推進するグループです。
この健康教育グッズを何とか当院でも役に立てて、私のジレンマを解消したいのですが。








ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯を守る集い

2010-06-06 | できごと
今日は福岡市歯科医師会が主催の、歯の衛生週間のイベント、「福岡市民の歯を守る集い」の運営に参加しました。
相談コーナーの小児歯科部門担当とミニ講演会の講師をしました。
メイン会場の福岡県歯科医師会館の大ホールでは、KBCラジオの「サンデーおすぎ」の公開生放送もやっていて賑わっていました。こういう催しでは、もちろん自分の役割がありますので、そこはしっかりせねばなりませんが、業界内の知り合いの方々や、協力いただいている歯科大、歯学部の先生方に久しぶりに会えたりして、ちょっとした社交の場にもなってしまいます。
先日講義をしたJICA歯学コースの研修員もみえていて再会、歯科関係グッズの展示会場では、なりゆきで通訳となってしまいました。
日曜出勤ではありますが、このような役割をさせてもらえることには感謝です。











ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

ビワが育つ

2010-06-05 | できごと
学校や幼稚園、保育園などの歯科健診が行われるこの時期ころから、小児歯科&矯正歯科では患者さんが増えてきます。当院も若干季節労働者的なところがあって6月~9月の時期は忙しくなりますね。
今日は土曜ということもあって、やはり忙しい日になりました。とはいっても当院は時間通り終わるように努めていますので、6時過ぎには終わりのミーティングができました。
新人さんたちは「は~ぁ」という感じでお疲れのようでしたが、一生懸命頑張ってくれていますのでOKです。どんどん新しいことを吸収してくれているようです。インストラクターのTさんもご苦労さまです。
スタッフが引けてから、若干雑務を済ませて帰る間際、窓を開けて外をみると、隣家のビワも育結構ってきてますね~。初夏を感じる時期になりました。








ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

歯の衛生週間で~す

2010-06-04 | できごと

今日、6月4日から1週間は「歯の衛生週間」です。
昔は語呂合わせで「むし歯予防デー」と言っていましたが、1958年に「歯の衛生週間」に名称と期間が変わっています。でも今朝NHKラジオの「ラジオビタミン」という番組を聴いていたら、「今日はむし歯予防デーですね」とか言っていましたので、今でもこの名称は生きていますね。
昔はとりあえずむし歯予防のみで良かったのでしょうが、実際歯の寿命を考えると、歯周病や歯並び噛み合わせも当然重要ですからね。
日歯TVという一般にも公開されている日本歯科医師会が運営するウェブサイトがあります(http://www.jda.or.jp/tv/index.html)。この番組の最新版は青少年期の歯の健康についてなのですが、中学生くらいになると、歯周病の始まりともいえる歯肉炎の割合が60%ほどであるという統計が示されています。それと永久歯むし歯も油断できない時期です。
ライフサイクルを考えると歯の健康に関しては重要な時期ですので、何とかこの時期に定期的健診と予防処置、指導を受けてもらいたいなと、あらためて感じています。




今年のポスターです。
ご希望の方には差し上げますが、部屋に飾るにはちょっとマニアックですかね~?




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

修学旅行

2010-06-03 | できごと

次男もいつの間にか小学校最終学年。今日から1泊2日で長崎に修学旅行に出かけました。
14名の1クラスで小ぢんまり、アットホームな大名小学校です。今日は休診日で時間もありましたので、出発式を覗いてみました。保護者の方も結構みえていて、登校してきた下級生や他の先生たちも見送りで、送る側が送られる側よりも大勢になっていました。毎度ほのぼの。
短い2日間ですが、友人や先生たちと色んなことを経験して帰って来てもらいたいものです。



小さい観光バスでちょうどOKでした。バスガイドさんって、何だか共通した雰囲気の人が多いんですが、私の思い込みでしょうか?




大名小学校東門付近。名物の榎の木の手前には紫陽花が。梅雨も近い季節ですが、今日明日は好天の模様。


ちなみに今日の午前中は、九州大学歯学部でJICA(国際協力機構)と歯学部がコラボして毎年開発途上国の歯科医師を招いている教育コースの講師として、講義を担当しました。
「予防をベースにした小児歯科治療」というようなタイトルで話をしました。共通語が英語なのですが、毎度スリランカあたりの訛った英語のヒアリングに苦労します。
今年もティータイムのおやつに良かろうと思って、我が家の近くのベーカリー「ボンジュール」のシナモンクロワッサンをお土産に持って行きました。結構好評でしたよ。
お礼にというか、スリランカコーヒを頂きましたが、これがストロングで結構いけたんですね。
日曜の「市民の歯を守る集い」に彼らは見学に行くそうですので、また会えそうです。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

フッ素を有効に使う

2010-06-02 | フッ素について
歯科医院用の待合室雑誌でNICOというのがあります。毎回特集が組まれているので、患者さんや保護者の方に読んでもらいたい内容のものをピックアップしています。
「おすすめの歯科医院用歯みがき剤」という特集がありましたので、購入して内容を読んでみました。
当院では歯科医院で塗布する高濃度のフッ素に加えて、家庭で使える低濃度のフッ素ジェル等を皆さんに奨めているのですが、やはりありました。歯みがき剤+フッ素ジェルが効果的という記事が。
3歳未満くらいでしたら歯みがき剤はあまり使用しないでしょうから、うがいをしないことを前提につくられているフッ素ジェルを使用することで、歯みがきのみよりも随分むし歯予防効果が期待できますし、初期むし歯でしたらストップしたり元に戻ることが可能です。
3歳を過ぎた頃から歯みがき剤は使えるようになると思いますが、どうしてもうがいをしたくなりますので、薬用成分のフッ素が出てしまいます。それを補うものとして家庭用フッ素ジェルはお奨めです。
また、可能でしたら、歯みがき剤使用後はあまり何回もうがいしないことです。
歯みがきのしかた自体ももちろん重要ですが、フッ素を上手に利用しない手はありませんよ~。





写真に登場している歯みがき剤と家庭用フッ素ジェルですが、ちょうど同じ製品を当院でもおすすめしています。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

噛み合わせの治療

2010-06-01 | 歯並び、矯正の話




家族的にも受け口傾向がある患者さんです。
上下永久歯前歯が出揃った状態で、上の前歯2本と下の4本が逆に噛んでいます。噛み合わせが深いので、噛むと下顎が前方に誘導されるような状態で、さらに下の前歯が前方に傾斜しています。
受け口すなわち反対咬合は、上の前歯を前方に押し出して改善することが多いのですが、この患者さんの場合は下の前歯が前傾している要素が大きいので、下の前歯が内側に移動するような装置を使いました。




3か月後に改善、その後噛み合わせが安定するのをそのまま2か月待って、装置を外して経過を観ることにしました。
反対咬合は顎の大きさ、発育などとの関連があるのですが、下顎の前方へのズレがある場合、特に早期の治療が有効です。
もちろん、以降も顎の発育や噛み合わせの経過観察は必要ではあります。




ビフォー、アフターの様子です。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

お知らせです

2010-06-01 | できごと
歯科関係のお知らせです。
今週末、6月6日(日)に歯の衛生週間関係のイベントが予定されています。全国各地でイベントが催されると思いますが、福岡市歯科医師会は「福岡市民の歯を守る集い」を中央区大名にある福岡県歯科医師会館にて催します。時間は午前10時から午後3時です。
私は今年もこのイベントに協力しています。歯科健康相談の小児歯科部門、そしてミニ講演会の小児歯科編です。
当日は歯みがきグッズなどがもらえますし、「サンデーおすぎ」の公開生放送も予定されています。皆さま会場に来てくださいね~~。









ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする