鼻が詰まっているわけではないのに、いつも口がぽかんと開いているとか、物を食べるときに口が開いたままで物がこぼれやすいとか、くちゃくちゃと音が大きいとか、気になっている保護者の方はいらっしゃると思います。歯並びが出っ歯系であると、その形態が原因で口を閉じにくい場合はあって、これは口を閉じなさいと注意し続けても、基本改善は無理です。
鼻が詰まっていない、出っ歯も重症ではないという場合では、筋機能療法という方法で特に唇の力をつける訓練をすると改善が期待できます。
この筋機能療法、歯並び噛み合わせと唇や口腔周囲筋の関連が大きいと判断される場合、矯正治療と同時に訓練も考えた方が治療後の安定が高まりますので矯正治療の患者さんでの併用はあります。
ただ口を閉じなさいと保護者の方がしょっちゅう言っても、なかなか効果はありませんので、訓練のスケジュールを作成して、それを実行してもらうサポートを歯科医側が行うことで、より実際的に現実的になります。当院の場合訓練に飽きないように、毎月1回くらい来院してもらい、その都度メニューを替えて続けてもらうようにしています。 簡単で効果があるのは「あ・い・う・べー」体操ですが、ある種単調なゆえ持続できないことも多いかと思いますので、ちょっとした道具を使った訓練を心掛けています。期間的には半年~1年くらいが通常でしょうか。
筋機能療法のテキストを参考に、ある程度個人に特化したメニューを考えて実施しています。
ちなみに、テキストの上にある白い装置は、パタカラと言って口輪筋を引き締める効果があるものです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます