福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

小学生の反対咬合治療のタイミング

2023-08-26 | 歯並び、矯正の話

日本人に八重歯が多いのは、反対咬合系が人種的に多いことと関連していて、過去のブログでも度々述べています。
上顎前突系でも反対咬合系でも、外観から見た頭部の前後径や側方から見たプロファイル、そして奥歯部分の前後的位置関係(噛み合わせ)とリンクしていることが多く、治療前診断に多いに役立ちます。
また、反対咬合系では永久歯生え変わり時期、下の歯並びはOKでも上の前歯部分がデコボコ(特に側切歯が内側や捻転)は良くあって、まだ生え変わり前の犬歯の位置不良を伴うことも多々あります。
そのような例では、犬歯や第1小臼歯が生え変わる時期まで若干待って、治療スタートを行なっています。
そのような典型例が以下です。





小学校高学年に入りました。
側切歯が内側で、予測通り犬歯が位置不良で生え替わって来ました。



奥歯噛み合わせの反対咬合傾向は弱く、上の歯並び前方が小さいというパターンです。
噛み合わせズレが小さいのは、治療予後は悪くないと予測されます。
上の歯並び全体にブラケット装着で、この時期は上の歯並びのみのアプローチで歯並び噛み合わせの改善を行います。
治療期間は多分1年以内でしょう。
その後、患者さんの下顎成長期がやって来ますので、4年後くらいに全体矯正が必要か検討することになります。
歯並びのみだと、これも典型で、下はOKです。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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