福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

永久歯のむし歯が増えやすい時期

2017-10-19 | むし歯予防の話

永久歯のむし歯が増えやすい時期は中学高校生と度々述べていますが、データだけでなく実際臨床でもそれを実感しています。
成人前の時期に永久歯のむし歯治療を受けるのは、将来歯で苦労する入り口ですから、用心です。
むし歯になりやすい生活習慣を大人になってからも継続する、一度治療を受けた歯はいずれ再治療がやって来るなど、そして成人型の歯周病もやって来るとか、苦労が予測されます。
中高生で久しぶりに来院した患者さんは要注意です。小学校高学年以降くらいは、保護者の方のチェックもないでしょうから、おやつや飲み物、歯ブラシやフロスなどの生活習慣の問題があればむし歯リスクは上がります。





久しぶりに来院した高校1年生。当院の通院歴は長く、今までは乳歯の治療がずいぶん前にありましたが、永久歯ではむし歯なしの状況でした。
奥歯が欠けたということで来院。X線写真の右から2番目の第1大臼歯(6歳臼歯 )とその右の第2大臼歯の間がむし歯になって、欠けています。
歯間で虫歯が進行しますので、ある程度進行するまでは気づきません。進行すると噛み合わせ部分の表面が欠け、ある日突然むし歯発見というわけ。





こういう場合、反対側にもあるのが普通。上から見ても分かりませんが、X線写真では立派な虫歯。
日本一削らない歯科の当院でも、これは削らざるを得ない。 
両方の写真で一つ手前の第2小臼歯の歯間にもエナメル質内のむし歯はあります。まさに左右対称。
上の奥歯間ももちろんX線チェックしましたが、初期むし歯が4箇所見つかりました。合計むし歯は8本、そのうち2本は残念ながら治療、残り6本は予防します。
出始めの時期にむし歯になりやすい噛み合わせの溝部分は、シーラントでほぼ予防できます。やはり予防が難しいターゲットは歯間ということを再認識しますね。
繰り返し言います、中高生の時期は要注意。この時期に適切な生活習慣を身に付けたいですね。来院していただければ、どれだけでもサポートします。 





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam 

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