福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

永久歯反対(交叉)咬合の早期アプローチ

2024-04-13 | 歯並び、矯正の話

永久歯前歯が反対に噛み合っている反対咬合ですが、当院では、上下前歯4切歯が生え変わるまで経過を観ることが殆どです。
生えかわってみて、4本とも逆なのか、特に上の前歯のデコボコ程度などで、装置選択が異なってくるのが理由です。




この患者さんは若干例外で、向かって右側中切歯が逆に噛んでいます。
下の前歯間にロックされている状況で、外傷性咬合と判断しました。
左側も対咬する乳歯と逆に噛んでますが、乳歯が外側移動する時期でグラグラもあり、一時的現象です。
上の乳側切歯が早期脱落していて永久側切歯のスペース不足があるので、次のステップはある前提で、中切歯のみの早期改善を計画しました。





プレオルソ使用で、4か月ほどで交叉咬合は改善しました。





予測通り上の側切歯は、スペース不足で内側から出始めました。
真ん中にスペースがあるので、側切歯の位置改善は期待できます。
反対側の側切歯の出方も今後フォローです。



下の側切歯が内側から出て来るのは一般的で、歯列幅の拡大や外側移動が自然に起こり改善する時期です。
この現象はよく相談がありますが、矯正小児分野では早期矯正治療より経過観察が普通です。
ちなみにこの例では一旦プレオルソ終了ですが、プレオルソ再開でOKなのか、上の歯並び拡大装置が適切なのか近未来に検討になります。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

コメント    この記事についてブログを書く
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 咬合誘導、小児矯正 | トップ | 浜田省吾を振り返る »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿