福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

反対咬合の経過

2014-03-10 | 歯並び、矯正の話

乳歯の時期の反対咬合は、ムーシールドを使用して改善する例もあります。
この患者さんも、ムーシールドを使用して、スムーズに改善しました。



4歳代で改善して、しばらくは乳歯の噛み合わせ、歯並びは安定する時期です。





5歳後半以降になると、だんだんと生え変わりの時期を迎えます。
通常下の前歯から生え変わりますが、最初の写真と比較して、噛み合わせが逆っぽくなってきているのがお分かりでしょうか?
これって、治療後の後戻り、それとも下顎が伸びてきたの? と心配になるかも知れません。
もちろんそうならないのが望ましいのですが、永久歯前歯が出始める時期に一致して、歯並びの幅の拡大が起こります。大きい永久歯のためのスペースをつくるという生理的変化です。また、特に下の前歯の永久歯は若干内側から外側に移動しながら生えてきますので、上にある乳歯も若干外側に移動するのも普通です。
顎のレベルでは大きくなりませんが、歯並びが拡大すると言うわけ。
このことはいずれ上の前歯が生え変わる時期に、今度は上で起こりますので、そこでやっと噛み合わせが安定してきます。
ですから上の写真のような現象は、時期的なものと捉えて結構です。
上の永久歯前歯が出てきて、逆にかみ合いそうでしたら、その段階でムーシールドを再開するのが適切でしょう。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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