福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

反対咬合の第1期治療

2018-02-20 | 歯並び、矯正の話

小学校低学年の患者さんで、かみ合わせの問題で来院されました。
パッと見は反対咬合ですが、さらに下顎の左右的ズレがあります。





永久歯は乳歯より黄色っぽいので分かると思いますが、上下前歯4本ずつが生え変わった時期です。 
4本の真ん中を見ると、上下で随分とズレていますね。下顎が向かって左側にズレて、奥歯の噛み合わせも逆になっています。
口を開けてもらうとほとんど上下のズレはありませんので、噛み合わせが下顎を誘導しているわけです。このまま放置しておくと思春期発育期で骨格的ズレになってしまいます。
前後左右的に上の歯並びを拡大して、噛み合わせを改善することになります。
治療方針としては、まずは幅の拡大装置を4か月ほど使用して、その後にマウスピース型装置で、下顎を後方に誘導しつつ上の前歯を前方に移動する予定です。
このような顎のズレは、乳歯の時期または、この患者さんのように小学校前半の思春期発育前に噛み合わせの改善をして、発育を観察するのが適切です。
多分、この第1期治療は1年ほどで終わって、その後の経過観察が5、6年程と考えています。









左右奥歯部位の噛み合わせは、どちらも下顎が前にズレた噛み合わせですが、非対称で最後の写真の部位がよりシビアです。 

 




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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