福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

成長期の顎関節症

2020-03-04 | 口の中の問題

小児歯科といっても、昔のように、子どもの虫歯の治療と予防をやったらOKという時代は終わっていますので、当院でも少なくとも高校卒業までは来院して欲しいとお願いしています。
歯肉炎歯周炎、歯軋り、口臭、顎の不具合など、成人ではある程度体系化されている問題でも、小児から思春期のいわゆる成長期では今ひとつクリアになっていません。
小児歯科学会もそうですが、各専門学会に文句を言っても何も解決しませんので、わたくし的には成人対象のこの分野を学んで、日常臨床で関わっている成長期の患者さんに応用することを努めています。
中学高校の時期に、重症ではありませんが時々、顎の不具合の相談があります。
まずは症状や日常生活、そして特にスマホ、PC、ゲーム機などで集中する折のTCH(歯牙接触癖)、そして食事の偏咀嚼などの問診が重要です。
いきなり治療と言うよりも、日常生活で問題になるようなパターンがあれば、その自律的改善をカウンセリングします。
ガチッとした噛み合わせが問題になることもあるので、良い意味で噛み合わせをルーズにするため、夜のみだけではなく日中でもマウスピース装着をお願いすることもあります。




いわゆる成人分野での顎関節症の捉え方、その対処法も変化しつつあります。
最新刊のイヤーブックで自宅学習中です。Maker's Mark のオンザロックとビリー・ジョエルのBGMで、ながら勉強です。
イヤーブックは以前も購入したことはありますが、今回はかなり臨床に即したスタイルになっています。
成長期の顎関節症の症状は、顎関節の形態完成期になりますので、成長期の一過性のもの? または不具合の初期症状? いずれも考えられます。
しっかり読破して臨床に活かしたい。




ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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