矯正分野で、永久歯列での透明なマウスピースとか、永久歯前歯部分の生え始めの時期の床装置とかは、歯並びを改善する装置です。
言わば2次元的で、噛み合わせへの対応はほぼできませんので、当院では治療選択にはありません。
歯並びと噛み合わせが関連している例の方がほとんどなので、通常の矯正治療では、両方の要素に対応した治療計画を立てます。
この患者さんは、中学生で、上の前歯の歯並びが気になるという主訴です。
上下の真ん中がズレていて、左右奥歯の噛み合わせも若干異なります。
骨格的な左右非対称の要素が主と判断し、そのような場合上下に装置を付けても一致させることに限界があります。
なので、下のデコボコはほぼありませんし、治療後の左右のズレは想定内で、あえて、上のみのマルチブラケット装置での治療としました。
10か月後に終了で、真ん中ズレは残っています。
歯並び自体は半年ほどで良くなりましたが、真ん中のズレはあるものの、できるだけ奥歯部分の噛み合わせを改善するのに数か月を要しました。
シンプルに歯並び改善すると、前歯が出っ張ったり奥歯部分が外側傾斜して、噛み合わせがむしろ悪化することもあります。
歯並び改善してから噛み合わせの修復を行って、初めて終了できます。
片側のみの矯正では噛み合わせの改善に苦労することもあって、結果難しいんです。
要は、矯正治癒は3次元に考えるということがマストです。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam
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