福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

保隙装置いろいろ

2023-05-20 | 歯並び、矯正の話

保隙装置とは、外傷などで乳歯が早めに抜けたり、重症虫歯で乳歯抜歯が必要になった場合など、永久歯が出て来るまでスペースを保つ装置です。
奥歯1本、前歯、奥歯複数本などによって、数種類の装置を使い分けます。
今日はそのうちリンガルアーチ系の装置を紹介します。



奥歯に矯正用バンドを適合して、歯型を採って、技工作製します。
上の左右が、いわゆるリンガルアーチで、歯の裏側部分に沿ったアイヤーになります。
左上は、部分的にスプリングを追加して、歯の前後的移動ができるタイプです。
また、前歯の反対咬合や交叉咬合を改善した後に、後戻り防止のリテーナーとして使う場合は右上のタイプです。
左下は(ナンス)ホールディングアーチと言って上顎用です。、前歯が生え変わり途中とか、まだ乳歯の場合に適応されます。
バンド適合した奥歯が前に移動しないようにすることで、トータルな歯並びのスペースを保つ目的です。
右下はTPAという装置で、抜歯矯正の例で、上の奥歯が前方移動しないように固定する装置です。
同じリンガルアーチでも保隙だけでなく、種々の目的で使用可能です。



ふたつき子ども歯科  http://fc-dental.jp.net

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