先日講演いただいた増田先生の最近の著書、ヘルス・デンティストリーII 、フレイル予防は口にあり、を早速購入しました。
歯科全般、虫歯治療の形態修復、矯正治療の歯並び噛み合わせの治療の仕方など、形を整えると言うことが中心です。
形態が良ければ、機能も回復したり良いはずだ、と言うロジックです。そう理解した方が分かりやすく、機能というのは評価の客観性が難しい分野でもあります。
機能が良いから、形態も良いの? と考えると、機能の評価が難しいいから、シンプルにYESと言い切れないところがあります。
この部分は、成長期の矯正治療の治療時期 、そして治療後の後戻りを考える上でも重要ですし、良い機能は高齢になっても美味しいものを美味しく食べれるということで、人生の根幹に関わります。
増田先生の講演は、まさにこの部分に関わるもので、食べる機能と歯並び噛み合わせの繋がりを示唆するものでした、
確かに歯並び噛み合わせは、歯の大きさ、骨格など遺伝的要因もありますが、唇、舌など周囲組織の状態に左右される要因も少なからずあります。
成長発育機でこのバランスを改善することで、改善される問題もあると思います。
美味しいものを美味しく食べることができる、ということをあらためて歯科の基本に考えるべきでしょう。
特に成長期では、形態と機能の両方をバランス良く評価していくことで、歯科の立場からの本当の食育ができるのではないかと考えます。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam