日本歯科医師会雑誌の最新刊に、長崎大学小児歯科の先生方による記事が掲載されています。
「歯科医師と歯科衛生士に必要な糖と代用甘味料の知識」というタイトルです。
長崎大学小児歯科は教授の藤原先生がカリオロジーの第1人者で、福岡小児歯科集談会で講演をお願いしたこともあります。
また、当院を時々手伝ってもらっているS先生も、ここの医局員です。ファーストオーサーの西俣先生も良く知っている先生です。
いわゆる砂糖が虫歯の原因となると言われますが、これはショ糖で、他にも果糖、ブドウ糖、オリゴ糖などありますね。
そして糖アルコールと呼ばれる、キシリトール、ソルビトール、マルチトール(アルコールと言っても酔うわけではありませんので)、そして人工甘味料と呼ばれる、サッカリン、アスパルテーム、アセスルファムカリウム、スクラロースなど多くの種類があります。
糖アルコールや人工甘味料は虫歯の原因にはなりませんが、例えばキシリトールなどで現実的に虫歯予防ができるか? となると、それを裏付ける研究が不足しているというのが現状です。
最近のローカロリーやノンシュガーの飲み物のラベルで成分表示をチェックしてみて下さい。糖アルコールや人工甘味料がミックスされているものが多いようですね。単体よりも、ショ糖に近い自然な甘みにする工夫と思われます。
ローカロリーやノンシュガーの飲み物は確かにむし歯リスクは小さくなりますが、炭酸飲料をはじめとして殆どが酸性です。これが直接歯を溶かす悪影響があることもお忘れなく。
ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam