福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

生え変わり時期にご用心

2016-10-15 | 歯のけが

このブログでも過去数回は登場していると思いますが、上の乳歯の前歯を外傷した場合、生え変わりがスムーズにいかないことがあります。





この患者さんも上の前歯は永久歯に生え変わり、次は上の前歯の番。
向かって左上の変色している前歯は、過去外傷して、神経が壊死して根の治療を受けていた歯とのこと。
乳歯が抜けないのに、気臼歯が随分ズレた位置から出て来たということで、当院に受診されました。
外傷歯としてはこの時期まで使えましたので、経過には概ね問題ないわけです。
ただしX線的に永久歯が下りて乳歯の根が溶けるべき時期に、それがスムーズに進まず、結果永久歯がズレて出て来ています。
この時期に早めに乳歯を抜歯することで、ズレた永久歯の位置は随分改善することが期待されます。





抜歯後1か月ですが、永久歯は随分出て来て、中心寄りに改善して来ています。
大よそ半年くらいは自然の改善が期待できますので、横の乳歯の生え変わりも見ながら、適時に部分矯正ということになると思います。
この患者さんは問題が起こって、遅滞なく来院されましたので、自然の改善は最大限に起こると思われます。
乳歯の外傷は、途中問題ない場合でも、生え変わり時期にはご用心です。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

コメント
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