福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

何かできることがあれば

2015-11-05 | できごと

昨日、東福岡特別支援学校の先生方が当院に見学にみえました。
少し前に依頼の電話を受けていたのですが、どういうルートで当院にたどりついたのか、またどのような立場の方々か良くわからずにいました。
3名みえたのですが、肩書的には支援係とか特別支援コーディネーターという方々で、いわゆるクラス担任という立場から離れて、障害を持つ子どもたちの社会的環境的つながりをコーディネートする立場だと理解しました。
少なくとも小中の先生方は養護の先生も含め、転任でたまたま特別支援学校で勤務しているわけですから、支援係の方はより障害児に関しては特化した教育を受けた方々ではないかと思います。
わざわざ見学に来られた理由ですが、歯の治療やケアで苦労している子どもたちが少なからずいて、その受け入れ先の情報収集をしているとのこと。
支援学校に通学している子どもたちもですが、通学できない子どももいて歯科的ケアには苦慮しているとのこと。
今後先生たちとはさらなる情報交換が必要でしょうが、当院としては障がい者歯科を掲げていますので、これはある種のミッションではないかと直感しました。
私の今の環境では、困っている子どもたち、そして保護者の方々の情報が不足しています。
先生方との情報交換がなにかのきっかけになれば、と思います。私が予測していて、現状が良く分からず「もやもや」としていたことが晴れていくかも知れません。





ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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簡単な矯正装置での治療

2015-11-05 | 歯並び、矯正の話

小学校中ほどの反対咬合の患者さん。
軽度発達障害はありますが、穏やかで歯科診療はほぼ通常レベルで行えます。虫歯もない状況ですので、治療で大変な目にあったこともありません。
障害があるなしに関わらず、虫歯治療で苦労はしないのが良いですね。「削る歯科」でなくて「予防歯科」です。





がっつり目立つ前歯の反対咬合です。
矯正検査のためのX線検査や、歯型、歯の写真などもあまり問題なくできましたので、これは無理なく装置を入れることができる証しです。




全体的に逆、と言うより上の中切歯が内側に傾斜しているパターンです。
このような場合、裏側の装置で上の前歯を前方に押し出す、リンガルアーチという装置の適応症です。
最もシンプルな装置の一つで外せない装置ですので、一旦慣れてくれると24時間働くので、効果が早いんです。
また、一応発達障害がありますので、このような装置で治療できれば、保護者の方も私たちも安心です。





1か月おきに調整で3か月ほどで改善。かみ合わせが安定しているので、さらにそのまま2か月ほど装置を入れたままで固定。
これが治療開始後5か月の様子。乳歯の部分は動かしていませんので、乳犬歯より後ろのかみ合わせが左右非対称で、その分真ん中がずれています。
ずれをどこまでこだわるか、というのはありますが、この時点で撮影したX線では後方の乳歯がドンドン生え変わる時期が来ています。
ここで一旦終了して生え変わりを待つ、経過観察です。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam

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