福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

いつからはじめる? 子どもの矯正

2011-06-22 | 歯並び、矯正の話

歯科医院待合室用雑誌 nico の3月号の特集タイトルが「いつからはじめる? 子どもの矯正」。以前このブログでちょっと紹介程度はしたと思いますが、この特集を執筆している矯正専門医のビッグネーム、月星先生と、私が日頃行っている咬合誘導&矯正の方針がほとんど同じですので、何だか嬉しくなりました。
最近は早期の矯正治療に関心が高まっていて、例えば小学校低学年くらいでお子さんの同級生で矯正装置をつけている子がいると、特にこの時期は上下の前歯がほぼ出揃う時期ですので、治療は必要ではないのでしょうか? ということで相談される保護者の方も少なくありません。
ぱっと見には同じような歯のデコボコとか出っ歯でも、専門的にチェックすると、やはり早めに初期治療をしたほうがよい場合、自力で改善する余地があるのでしばらく様子をみてから再評価が望ましい場合、かなり重症なので早期治療はあまり効果的ではなくて永久歯への交換、成長発育の経過を観たほうがよい場合、の大きく3つに分けられると思います。
内容も徐々に紹介したいと思いますが、当院の待合室に置いていますので、患者さんの保護者の方はご覧いただくと参考になりますよ。





上の写真の右側の歯ならびのイラストのように、小学校低学年ころには上下永久歯前歯が出てきて、ほぼ出揃います。この時期は混合歯列と呼ばれます。この時期が早期治療というか第1期治療に適した時期でしょう。前歯と6歳臼歯に挟まれた3、4、5番目の乳歯が生え変わるのは小学校4、5年生以降くらいで、次の生え変わりのピークです。この時期は治療には中途半端な時期のことが多いですね。しばらく待つと永久歯がほぼ出そろいますので、それから開始する場合が多くなります。
当院の場合、通常1期治療は半年~1年位で終わります。中休みして時々生え変わりの様子を見ながら、永久歯がほぼ生えそろった時点で、仕上げの2期治療が必要かどうか検討します。
治療期間がだらだらと長くならないように、第1期治療と2期治療のけじめというか区切りをはっきりさせるように心がけています。






ふたつき子ども歯科 http://www3.coara.or.jp/~futam/
                           http://www.futatsuki-dental.com/


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