福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

保隙装置

2011-04-18 | 口の中の問題

保隙装置というのは聞きなれない用語でしょう。小児歯科分野特有の装置です。例えば、重症虫歯や外傷で乳歯が早期になくなった場合、また抜歯せねばならなかった場合で、その後の永久歯が出てくるまで時間がある場合につけておく装置です。1本ない場合、複数ない場合、片側、両側の場合など場所によって装置の種類やデザインは異なりますが、永久歯が出てくるまで、そのスペースを確保しておく目的で使用します。
写真の向かって左側の装置は見た目のとおり、バンドループと呼ばれ、片側で1本の欠損の時に適用します。この患者さんでは左下5番目の第2小臼歯がX線でしばらく出てこないと判断されましたので使うことになりました。
向かって右側は可撤式保隙装置という難しい名前ですが、小児義歯とも呼ばれています。この患者さんは乳歯が全体的に虫歯が重症で、本人の左上乳歯奥歯は保存できませんでした。いずれも永久歯が出始めたら調整したり、使用終了となります。ですので、装置を入れてから時々経過を観ることが必須となります。最近は重症虫歯の患者さんは減ってきましたが、乳歯が保存できない場合、永久歯が生えてくるまではすっきり終了とはいかないわけです。






関係ありませんがこちらは先週の舞鶴城付近の桜。スタッフは昨日が花見予定の人がいましたが、ほぼ散っていたかもです。







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