福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

何のカケラ?

2010-04-01 | 口の中の問題
写真の3~4mmくらいの不定型の白いカケラは何でしょう? 歯科ですから歯のカケラ? と思いますよね。
正解は骨のカケラなんです。
どこの骨かというと6歳臼歯が出てくる前にかみ合わせ部分にあった骨です。顎の骨の中にあった歯は骨を溶かしながら出て来ますので、かみ合わせ部分の骨が溶けずに島状に残って、歯が出て来る時に、異物として浮いたように出て来ることがあります。
歯の色と似ていますので、「歯が欠けた??」と心配される場合もあります。例外的に、6歳臼歯に重症のエナメル質形成不全がある場合に歯が欠けることもあるかも知れませんが、非常に稀でしょう。この骨のカケラは「腐骨」と呼ばれています。
随分前ですが、初診の患者さんの診察をしていた時、他の歯科で6歳臼歯が欠けているといわれたとのことでした。どう見ても健全ですので、多分「腐骨」があって、それが歯が欠けたように見えたんでしょう、と説明しましたが、なかなか信じてもらえなかった、という記憶があります。






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