ある患者さんの保護者の方のリクエストで、キシリトール100%のタブレットを仕入れました。受付でも販売してみたらということで出したところ、早速売れたようです。
キシリトール以外でも甘味料で虫歯の原因にならない、またはほとんどならい、という甘味料はカロリー0系の炭酸飲料でよく使われているアスパルテームをはじめとして数種類あります。
キシリトールがこれほどメジャーになったのは虫歯にならないだけでなく、虫歯菌を減らす作用があるという効果によるものと思います。実際そのような虫歯予防効果を得るためには結構な量を摂らないといけませんので、現実的には予防効果までは期待しない方が良いでしょうね。
キシリトールといえばガム製品が多いと思いますが、キシリトール100%のものはほとんどなく、他の人工甘味料またはショ糖などが入っているものがほとんどです。等にショ糖など虫歯の原因になる糖分が含まれているものは、いくらキシリトールが入っていても注意ですね。パッケージ裏の成分内訳をチェックしてみましょう。
私的には、わざわざキシリトールは奨めません。
甘いものを早めに覚えてしまって虫歯が心配な場合に、無理やりストップするのも可哀そうですので、代用品として与えたらどうでしょうか。少なくとも当院では、そのような場合に提案しようと考えています。
一方で、豊かな食生活のためにはある程度小さい時期に本当の甘さを知ることも大事ですよね。甘さだけでなく、他の色んな味覚や食感も小児の時期にある程度までは会得しておくのが必要と思います。
甘いもの=虫歯が極端になると、主客転倒になっちゃいますしね。
ちなみにキシリトールはカタカナ英語では「ザイラトール」です。
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