福岡市の小児歯科・矯正歯科・障害者歯科 ふたつき子ども歯科 院長日記

小児(障害児を含みます)の包括的歯科医療を提供するふたつき子ども歯科。子育てや食のことも含んだ、院長ブログ。

PMTC

2007-10-10 | むし歯予防の話

PMTCをGoogleとYahooでサーチするとそれぞれ319,000件、523,000件出てきます。歯科業界ではPMTCと言えばProfessional Mechanical Tooth Cleaning、すなわち専門家による歯のクリーニングということです。他の業界や分野で他の意味もあるのかも知れませんが、検索で上位に上がってきているのは全部歯科でのPMTCです。
それくらい市民権を得た感のあるPMTCですが、いわゆる歯を歯科用の機械で磨いて着色を取ったりするProphylaxis というものは、特に西洋諸国では随分前からありました。
そして日本では、15年位前から北欧の予防先進国からの輸入で、単に審美的な歯のクリーニングのみではなく、歯垢の残りやすい歯間や隅々を機械で磨くことでむし歯リスクが低くなるというPMTCが始まりました。この時期には、虫歯菌や歯周病菌が増える土台となる「バイオフィルム」というのが発見されていませんでしたが、なぜかクリーニングでむし歯リスクが下がるからPMTCを始めてみようということでした。
私自身はこの時期、福岡市南区井尻にある、今や予防歯科のビッグネームT歯科医院に週1回お世話になっており、T先生からPMTCというものを教わり、また北欧からPMTC元祖の先生方を招き、講演や実習を受ける機会を頂きました。
その後、PMTCの器材を輸入している業者さんを紹介してもらい、九大病院小児歯科で始めたのですが、実は予防歯科に先んじて九大病院では小児歯科が最初に始めたという歴史があります。
今や、患者さん側の関心や要望も増えているということもありますが、すっかりPMTCが普通になってきました。
それとともに進化もして来ていますので、「今さらPMTCなんてね~」とか言わず、歯科衛生士スタッフと再考してみたいと思っているところです。


当院でのPMTC用の器材の一部。歯間や歯ぐきの中の歯垢を除去したり、歯の着色を磨いたりする器材を効率よく使います。

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