熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

ワンコインコンサート

2008年02月16日 | コンサート
ご報告、遅ればせながら・・・

西谷牧人さんのソロコンサート。
わが地元PACオケの首席チェリストですが、4月から東京交響楽団の首席チェリストですって!
そちらのコンマス高木氏は、大阪センチュリーの元コンマス。
雑誌モスクラ?(MOSTLY CLASSIC)の特集「関西が熱い!」というのと裏腹な気がしてきて、とっても淋しい。

広い層にアピールしたいという意図が伝わるコンサートでした。
スクリーンを使って、タイトルや曲関連の詩を映したり、もちろん曲ごとにトークも。
(ジュリーオーの説明だけはなかったです。)
若者らしい身のこなし、語り口でとても微笑ましく好感度抜群でした。
「夢のあとに」の歌詞について知ったのは最近だと、プロにしては予想外の正直な告白も。

余談ですが、チェロを習い始めて1年くらいの時、「夢のあとに」を一緒に弾けますか?というオファーが人を介してありました。
取引先の顧問の年配の男性がVnを弾かれるので、問い合わせてこられたのです。
あと5年くらいはかかりますと伝言をお願いしました。
後で知りましたが、その方も初心者かと思ったら、なんとKYO大オケ時代からずっと弾かれいるとかで、私が5年かかっても格差ありすぎ。
リタイアされた60代前半かと思ったら、70代半ばの紳士でいらっしゃいました。
最近、お仕事も辞められて病身の奥様と有料老人ホームに入られたとか。
Vnどころではなくなったそうです。
人生は長いようで短く、はかないものと感じ入りました。

話はもどり、「ソロでこれだけ弾きまくって、言うのもなんですが、やっぱりチェロは人と弾くのが好きなんです。」と牧人さん。
ワタシが今回一番感激したのがアンコールのブラームスのカルテット。
演奏中の表情も、すごく楽しげに生き生き。息もピッタリ。
前にも書いた「仕立て屋の恋」から離れて聴けるようになったかな。
ジプシー風ロンド、個性的で魅力たっぷり。好きです。

あ、それから、「文楽」もよかったです。
涼やかな日本風美男子の彼には、この曲ビジュアル的にもお似合いだと思いますね。

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エルガー:愛のあいさつ
シューマン:アダージョとアレグロ
黛敏郎:文楽
J.S.バッハ:アリオーソ
フォーレ:夢のあとに
越谷達之助:初恋(詞・石川啄木)
ピアソラ:ル・グラン・タンゴ
~~アンコール~~
ブラームス:ピアノ四重奏曲第1番より第4楽章「ジプシー風ロンド」
Vn岩谷 祐之 Va大竹貴子 Pf藤井快哉
マーク・サマー:ジュリオー
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芸文大ホール 大入満員

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