熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

第3回1000人のチェロ・コンサート

2005年05月22日 | コンサート

朝からあいにくの雨。チェロを持ち歩くには辛いでしょうに。
開演のころには止んでいたが、終演には降っていた。

さすがにワールド記念ホールはデカイ!
すごいことに空席はまばら、ほぼ満席か。
会場へ早めに行って正解だった。
人は多いし、遠くの自分の席にたどり着くのに時間がかかるし、トイレは混むし…

席についたらあまりに指揮台が遠いのでがっかり。
私の席は指揮者の右手のはるか遠くになる。
オペラグラスで観ると遥かかなたの正面が堤剛氏の席だった。

23カ国4~79才まで1069人!!!がスタンバイされていてそれは壮観!
バッタかイナゴの大群みたいに見えた。
前の子供達はほとんど見えない。

1.ヴィヴァルディ:ソナタ第5番
2.スズキ・メドレー
(以上スズキ・メソッドの子供達と共演)
3.三枝成彰:チェロのための小さなシンフォニー(世界初演)
4.G.ゴルダーマン:レリジョーゾ
5.J.クリンゲル:賛歌
6.D.フンク:組曲 ニ長調
7.G.F.ヘンデル:パッサカリア
8.A.ペルト:フラトレス
9.R.シェリドン:ハムレットバラード
10.C.ダヴィドフ:賛歌

1~7:大友直人指揮
8~10:ムスティスラフ・ロストロポーヴィッチ指揮

休憩なしのあっという間の1時間35分だった。
4人のグループレッスンでも、もう無茶苦茶、バラバラなのにどうしてこんなに揃うのだろう。
広さによる時間差はどうやってクリアしているのだろうか。
「オーバーランとかしてなかったなあ」とお隣のオジサンも話していた。
ドーム状の会場だと1000人で弾いてもそんなに大音響でもない。
耳をつんざくようなロックのコンサートとはちがうのだ。

予想以上にきれいな音と響きだった。最初に聴いたときググッときてしまった。
前面の名演奏家達にはひとつづつ多くのマイクがつき、逆に端の方のアマチュア席はマイクはまばらで多くのスピーカーが立っていた。

珍しい音楽会を見た、聴いたという印象で曲目としてはヘンデルがよかったかな。
何曲も続くとどうしても単調な気がしてくる。

巨匠の威力はどこにあるのか、あったのか素人にはよくわからない。
これはやっぱり、観客よりも参加する方が断然おもしろいだろう。

1000人のチェロコンサートは知名度もあるけど、コングレスの方はそうでもない。
観客としてはこちらのコンサートにもっと行ければよかったと思った。
グランドコンサート、アンサンブル、バッハ、ベートーベン、それぞれ連日のコンサートの通し券も販売されていたのだった。もともと安いのにもっと安い!!!
チェロが弾ける人はクリニックやマスタークラスやまだまだいろんな参加種目があり、またとないいい機会でうらやましい限りだ。

いえいえ、日参できる場所で願ってもないイベントが開催されてワタクシはシアワセでございました。
これから心して串乃家の串カツを食べることにします。感謝!