熟年の手習い

熟年老い易くチェロなり難し

デュオコンサート

2005年05月15日 | コンサート

昨日、大阪イシハラホールまで行きました。
堤剛氏は引き続き神戸ですね。

堤 剛(チェロ)
高橋悠治(チェンバロ)

● J.S.バッハ:無伴奏チェロ組曲 第2番 ニ短調 BWV.1008

● J.S.バッハ:フランス組曲 第1番 ニ短調 BWV.812

● J.S.バッハ:3つのヴィオラ・ダ・ガンバ・ソナタ
      第1番 ト長調 BWV.1027
      第2番 ニ長調 BWV.1028
      第3番 ト短調 BWV.1029

堤剛氏は何も紹介なしてすっと登場され、にこやかにチェロに向かわれ一気に2番の6曲弾かれた。
さすが大御所の風格。精緻で華麗な演奏だった。
時折、座頭市(勝新)の真剣勝負の場面が頭をよぎった。

座席350の小さなホールの正面3番目だったので、奏者の息遣いまで聞える。
演奏のための呼吸法があるのだろうか。

小ホールでチェロの響きがしっかりと体感できて感激した。
ワタシが習っているのは何の楽器だろうと思ってしまう。

ショックで昨日は練習する気にならなかった。
それに小指でグニグニグニッ!とビブラートをかけているのを見て軟弱な小指を持つワタシには未来はあるのか不安になった。

チェンバロ演奏が不可解。
紬の作務衣風上下に運動靴。
陶芸家か職人みたいな出で立ちで、ゴブラン織りの椅子に座ってロココのバラの装飾のあるチェンバロに向かっている姿はシュールだった。
演奏がすごければミスマッチも吹っ飛ぶだろうけど、なんだか冴えない音色にぎこちないリズム。

それにソロの時も楽譜めくる人がいてほしかった。

チェンバリスト中野振一郎さんの方がずっといいなあ。
関西弁バロック解説もすごくおもしろいし。

機会があったら中野さん(こっちのサイトも)とチェロのアンサンブルが聴きたくなった。

一緒に行った友人はチェロのソロ以外、睡魔に襲われ激しくコックリコックリするのでハラハラした。
んもう。。。