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平成26年5月17日
先日、昨年穂高の屏風岩に連れて行ってもらったクライミングの先生がボルダリング中の事故で入院されたと聞きました。
いつも安全を指導され、飛び降りるときには場所をよく選んで降りるように指導されていたのについ高いところまで登られて限界を超えて飛び降りられたのでしょうか。
普通の人なら怖くてそのようなところまで登らないでしょうに・・・
名越さんの事故も同じようなことが原因ではないかという気がしてきました。
名越さんは広島だけでなく日本を代表する登山家でした。普通の人ではおきないベテランだから起きた事故ではないでしょうか。
1、単独登山
横尾尾根は冬期槍ヶ岳に登るポピュラーなコースですが単独ではあまりやられないのでは・・・・
仲間がいてザイルを結んでいれば助かることも単独では致命的なミスになります。
雪庇を踏み抜いて自力で這い上がれないこともあります。
天気が良ければ問題なく登山できたことでしょうが悪天候では厳しいものがあります。
2、事故は想定外
名越さんの行動を見ると此処で事故を起こすこと、まして捜索を受けることは全く想定されていない。
荷物も少なく速攻を重視され必要最小限の装備にされたのでしょう。
冬季の避難小屋にも記載がなくその足跡が残っていない。行動のすべてにおいて足跡が残されていない。
ビーコンを持参されたかどうかわかりませんが、仲間がいれば雪崩などで埋没したときに備え捜索のため持参しますが後で探してもらうことを考えていなければ持参しない可能性もあります。日本のアルペンビーコンは1500時間持つ優れものですが直後の捜索でも反応がなかったといいますから持参されなかったのでしょう
他のパーティとの交流がない。途中で会えば多少の情報交換はすべきですがそれもない。
合宿で上高地までは仲間と一緒に来ており稜線上ではそのパーティとの定時刻の無線交信も可能と考えられますがそれもない。
ベテランだから事故はないとのことでされなかったのでしょう。
足跡がなく探すにも捜索範囲が広すぎて困難を極めています。
3悪天候でも強行。
名越さんにとってはこの程度の悪天候など問題外だったのでしょう。
同じころわが会も西穂高岳に登っていましたが悪天候で中止したそうです。
名越さんはタフで悪天候にも強かった。だから事故は起こった。
私には大山遭難の時宝珠尾根の捜索を名越さんがチーフ、私がサブで捜索を行ったことがありました。その時の彼の指示は実に的確でした。
雨で体が濡れた隊員は強風の稜線での活動は出来ないと下山させました。稜線に出る前には服装装備を完ぺきに準備してすぐに行動できるようにさせて稜線にでました。
ユートピアの強風地帯で我々が対風姿勢をとっているのに自由に行動されていました。あとでお話を聞くと「会の訓練では新人にはここで強風の体験をさせている」とのことでした。実にタフで強靭な方だと感銘を受けたことを思い出しました
しかし、人間が耐えうる強風、悪天候には限界があります。それが想像以上で彼の判断を誤らせたのでしょう。
雪崩の痕跡はなかったとのことですからあとは転落とか雪庇のふみ抜きでしょうか。
そうであれば雪が消えれば発見できるのではと淡い期待を持っています。
ベテランであれ初心者であれ、それなりの事故は起きる。よい教訓でした。
先日、昨年穂高の屏風岩に連れて行ってもらったクライミングの先生がボルダリング中の事故で入院されたと聞きました。
いつも安全を指導され、飛び降りるときには場所をよく選んで降りるように指導されていたのについ高いところまで登られて限界を超えて飛び降りられたのでしょうか。
普通の人なら怖くてそのようなところまで登らないでしょうに・・・
名越さんの事故も同じようなことが原因ではないかという気がしてきました。
名越さんは広島だけでなく日本を代表する登山家でした。普通の人ではおきないベテランだから起きた事故ではないでしょうか。
1、単独登山
横尾尾根は冬期槍ヶ岳に登るポピュラーなコースですが単独ではあまりやられないのでは・・・・
仲間がいてザイルを結んでいれば助かることも単独では致命的なミスになります。
雪庇を踏み抜いて自力で這い上がれないこともあります。
天気が良ければ問題なく登山できたことでしょうが悪天候では厳しいものがあります。
2、事故は想定外
名越さんの行動を見ると此処で事故を起こすこと、まして捜索を受けることは全く想定されていない。
荷物も少なく速攻を重視され必要最小限の装備にされたのでしょう。
冬季の避難小屋にも記載がなくその足跡が残っていない。行動のすべてにおいて足跡が残されていない。
ビーコンを持参されたかどうかわかりませんが、仲間がいれば雪崩などで埋没したときに備え捜索のため持参しますが後で探してもらうことを考えていなければ持参しない可能性もあります。日本のアルペンビーコンは1500時間持つ優れものですが直後の捜索でも反応がなかったといいますから持参されなかったのでしょう
他のパーティとの交流がない。途中で会えば多少の情報交換はすべきですがそれもない。
合宿で上高地までは仲間と一緒に来ており稜線上ではそのパーティとの定時刻の無線交信も可能と考えられますがそれもない。
ベテランだから事故はないとのことでされなかったのでしょう。
足跡がなく探すにも捜索範囲が広すぎて困難を極めています。
3悪天候でも強行。
名越さんにとってはこの程度の悪天候など問題外だったのでしょう。
同じころわが会も西穂高岳に登っていましたが悪天候で中止したそうです。
名越さんはタフで悪天候にも強かった。だから事故は起こった。
私には大山遭難の時宝珠尾根の捜索を名越さんがチーフ、私がサブで捜索を行ったことがありました。その時の彼の指示は実に的確でした。
雨で体が濡れた隊員は強風の稜線での活動は出来ないと下山させました。稜線に出る前には服装装備を完ぺきに準備してすぐに行動できるようにさせて稜線にでました。
ユートピアの強風地帯で我々が対風姿勢をとっているのに自由に行動されていました。あとでお話を聞くと「会の訓練では新人にはここで強風の体験をさせている」とのことでした。実にタフで強靭な方だと感銘を受けたことを思い出しました
しかし、人間が耐えうる強風、悪天候には限界があります。それが想像以上で彼の判断を誤らせたのでしょう。
雪崩の痕跡はなかったとのことですからあとは転落とか雪庇のふみ抜きでしょうか。
そうであれば雪が消えれば発見できるのではと淡い期待を持っています。
ベテランであれ初心者であれ、それなりの事故は起きる。よい教訓でした。
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