陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

もうひとつのジブリ

2018年05月19日 | slow culture

このGW、新神戸駅近くの竹中大工道具館へ
「アニメーションに見る日本建築ー
ジブリの立体構造物展よりー」を観に行った。

以下は案内のパンフレットからの抜粋である。

「日本が世界に誇るアニメーションの文化。
その中で日本の伝統建築はどのように描かれて
きたのでしょうか。スタジオジブリのアニメーション
作品にはドラマが起こる舞台として、たくさんの
日本建築が登場します。本展覧会では本館が
展示協力として携わった「ジブリの立体建造物展」から
「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」
などに登場する日本の建築を採り上げ、建築史家の
藤森照信氏の監修により紹介します。…」

なかなか面白い視点の企画展であった。
建築の専門家からも見ても、ジブリの
アニメに出て来る家屋はよく勉強・研究されていて
綿密に写生されているのだそうだ。

ディテールを緻密に観察して観念で描かない。
それでいて全く現実かと言うとそうではない。
私はこのジブリのアニメへの妥協を許さぬ姿勢に
感動してしまった。人を感動させる作品と
いうものは何事も雑に描いたり、また頭の中で
観念的に捉えて描いたりなどしない。そこには
写生の眼が確かに存在する。細部に神は宿る。
大いにインスパイアされた企画展であった。

実際のトトロに出て来た日本家屋の縁側が
再現されていて、そこに座ると、何とも
癒されてる自分であった。
お土産にトトロの根付の鈴を買ってしまった。

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