このGW、新神戸駅近くの竹中大工道具館へ
「アニメーションに見る日本建築ー
ジブリの立体構造物展よりー」を観に行った。
以下は案内のパンフレットからの抜粋である。
「日本が世界に誇るアニメーションの文化。
その中で日本の伝統建築はどのように描かれて
きたのでしょうか。スタジオジブリのアニメーション
作品にはドラマが起こる舞台として、たくさんの
日本建築が登場します。本展覧会では本館が
展示協力として携わった「ジブリの立体建造物展」から
「となりのトトロ」「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」
などに登場する日本の建築を採り上げ、建築史家の
藤森照信氏の監修により紹介します。…」
なかなか面白い視点の企画展であった。
建築の専門家からも見ても、ジブリの
アニメに出て来る家屋はよく勉強・研究されていて
綿密に写生されているのだそうだ。
ディテールを緻密に観察して観念で描かない。
それでいて全く現実かと言うとそうではない。
私はこのジブリのアニメへの妥協を許さぬ姿勢に
感動してしまった。人を感動させる作品と
いうものは何事も雑に描いたり、また頭の中で
観念的に捉えて描いたりなどしない。そこには
写生の眼が確かに存在する。細部に神は宿る。
大いにインスパイアされた企画展であった。
実際のトトロに出て来た日本家屋の縁側が
再現されていて、そこに座ると、何とも
癒されてる自分であった。
お土産にトトロの根付の鈴を買ってしまった。