2024年8月6日、79年目の原爆忌を迎えた。
会社員時代、初めて広島に赴任した日。その街並みにどこか親近感を覚えたのを記憶している。知らない町に来た時の違和感がなかった。どこか心が落ち着いた。それは神戸と東西南北が同じだったからだろうと思う。つまり山があるのが北で海の方角が南。広島は神戸と同じく山と海と川に囲まれた街なのである。
路面電車が走り海風も山風も吹く。夕方になると凪となるところも神戸と似ていた。(神戸にはもう路面電車は走っていないが)
そんな広島が79年前、原爆に遭い悉く焼き尽くされ破壊された。それだけでは済まず放射線の災禍に長いこと苦しむこととなった。
この重く悲しい事実を忘れてはいけない。忘れずに平和の大切さを語り継ぐこと。発信し続けること。僭越ではあるが、それが数年とは言えど広島に住んだ者としての、私の小さいながらもひとつのミッションだと思っている。大好きな町、広島への思いは今も変わらない。
79年目の原爆忌を迎えるにあたり、改めて犠牲になられた方々を悼み、心よりご冥福をお祈りいたします。
原爆忌空に重たき半旗かな