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2023年8月6日、78年目の原爆忌を迎えた。被爆者の平均年齢は85歳を超えたと言う。
今日付の朝日新聞の投書欄に「平和記念公園を歩いてわかった」と題して、愛知県の19歳の女学生の投書が掲載されていた。「はじめは何げなく友達とおしゃべりしながら歩いたが、ガイドさんから『今、皆さんは戦争で亡くなった人の骨の上を歩いています』と聞いて一気に空気が変わった。」と述べている。又、「事前学習で戦争について色々と学んでいて、怖さを理解していたつもりだったが、いざ広島に行って公園の前を流れる川を見ると、体に燃え移った火に苦しみながら水を求める人々の姿が目に浮かんできた。ガイドさんに戦争体験を話してくれた被爆者の思いを受け継ぎ、次は私が戦争を知らない世代に語り継いでいきたと思っている。」と記されていた。
実は私も同じ思いを共有しているのである。私は会社員時代、広島に4年ほど住んでいた。。平和記念公園の近くに単身赴任していた。よって平和記念公園の春夏秋冬の姿を全部実際に見てきた。公園を毎日掃除するおばちゃんたち、熱心に原爆や戦争の悲惨さを語る語り部たち、円座になって真顔で耳を傾けてる修学旅行や野外学習の生徒たち。そして夏になると広島はヒロシマになって一変する。それらの姿を見て、平和を守るということがいかに多くの熱意と労力を有するかを実際に見たのである。その体験こそが、私に平和の尊さを教えたのである。
教科書やテレビを見ただけでは、平和の尊さは決して実感できない。実際に見て、感じることが大切だ、資料館の展示が実相を伝えることをコンセプトにしたのは正解だと思う。情に訴えるより実相展示にこそ伝わるものがある。
まづ水を御霊に捧げ原爆忌