陽だまりの旅路イスキア

あ、slice of life…日向香を感じる日々の暮らし…

季題 星祭

2023年08月22日 | cocoro

八月二十二日は旧暦では七月七日。そう七夕です。よって歳時記では七夕は秋の季題となっています。

「星祭」も七夕のもうひとつの季題です。ホトトギス新歳時記によると「七夕の夜、牽牛、織女の二星を祭る行事」とあります。傍題はたくさんあります。「星迎」「星合」「二つ星」「夫婦星」「彦星」「織姫」「星の契(ちぎり)」「星の別(わかれ)」「星今宵」「星の夜」「星の手向」「鵲(かささぎ)の橋」など…どれもみんなロマンチックな季題ですね。

“ジョバンニが学校の門を出るとき、同じ組の七八人は家へ帰らずカムパネルラをまん中にして校庭の隅の木のところに集まっていました。それはこんやの星祭に青いあかりをこしらえて川へ流す烏瓜(からすうり)を取りに行く相談らしかったのです。けれどもジョバンニは手を大きくってどしどし学校の門を出て来ました。すると町の家々ではこんやの銀河の祭りにいちいの葉の玉をつるしたりひのきのにあかりをつけたりいろいろ仕度をしているのでした。“ (銀河鉄道の夜 宮沢賢治より)

今宵の空はどうでしょうか?晴れていても都会の夜空に天の川を見ることは叶わないでしょうが、心を銀河鉄道に乗せて、今宵皆さん、さあ星合の空の旅と参りましょうぞ。

星合の空へ夜汽車の遠汽笛

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