行春の一と日、奈良の大和文華館へ。ここは近畿日本鉄道が創立50周年を記念して開館した美術館であります。
まず行春の景を探して文華苑を散策。金縷梅（まんさく）は早いうちに咲く春を告げる花なのですが、苑内には見事な紅金縷梅の樹が開花、そして地を一面くれないにして散り敷いていました。こんな見事な金縷梅を見たのは初めてです。
蛙股池から遠く春日山を望むことができました。この日はまだ黄砂の影響が残っていたのか薄くけぶっていました。
苑内の松の芯も一直線に伸びています。とても元気な芯。正に緑立つの景です。
文華苑では沢山の季語を拾うことができました。美術館では「知の巨人の足跡ー富岡鉄斎」展が開催されていました。没後100年にあたるそうです。花と書画に親しみつつ、行春を惜しむ奈良の一と日となりました。
◇大和文華館 奈良市学園南1-11-6
